人生で大きな買い物といえば誰もが思い浮かぶもの
それは、家と車ですよね。
この二つ、実は購入する順番を間違えると
希望の条件で手に入れることが難しくなるのです!
今からそんな実例を紹介していきます。
夢と希望をもって家探し中のご夫婦‥がしかし…
今日はスーモさんで紹介してもらった、とあるご夫婦と家づくりについてのお話をしました。
知り合いから【今の家賃の支払いと同じくらいの金額でマイホームが持てる】と聞いたのがきっかけで
スーモさんに相談に行ったそうです。
話を伺っていると、
- 折り込みチラシを見始めたばかり。
- 展示場やモデルハウスに行った事がない。
- どんな風に家づくりを進めれば良いのか知りたい。
- 建売と注文住宅との違いを教えてほしい。
とにかく僕のような注文住宅営業マンと接すること自体がはじめてだったので、
できる限り初歩的なところからお話をしました。
車のローンがあると住宅借入可能額が700万ダウンしてしまった実例
そしてお客様にとって大事なお金の話をする中で、
「クルマのローンはありませんか?」と質問しました。
お客様「買ったばっかりです。来月納車です」とのお返事。
僕、おそるおそる「いくらの新車で月々いくらのお支払いですか?」
お客様「200万の新車で月々2万円くらいです。」
・・・
僕、心の声(きっつ~)
僕「自己資金で、もしくは親御さんのご協力で完済はできませんか?」
お客様「ん~無理ですね」キッパリ
・・・・
僕、心の声(オワタ・・・)
資金に余裕があったり、マイホーム計画に対して十分な年収がある方はいいんです。
車のローン抱えていても。
ただ車のローンを抱えたまま、住宅ローンを組むとなると借入希望額に届かなかったり
融資の条件に車のローンの完済条件というものがつくことがほとんどです。
完済条件とは車の残債がなくならないと住宅ローンは貸しませんよというような条件のことです。
年収が低い場合、車のローンが済むまで新築はお預けという状態になります。
このお客様は悪くありません。
知らなかったのです。でも知らない方結構多いんです。車のローンが住宅ローンに大きく影響することを。
【フラット35】で比較するとこんな感じです。
◎返済期間35年 ◎金利1.54% ※フラット35シュミレーションより
年収400万円 | ||
ローン | A:無し | B:月々2万円(24万円/年) |
借入可能額 | 3,786万 | 3,050万 |
※Bの場合…年収400万円-年間の車のローン24万円=376万円で計算されます。
実際この年収でこんなに借入すると破たんしますが、単純に借入可能額だけで比較すると
車の残債があるとき、ないときで借入できる金額にはなんと700万円もの差が開きました。
フラットよりも銀行の方が更に厳しくなります。
営業マンに年収公開することは希望の家づくりへの第一歩
余談ですが、僕たちのような営業マンがお客さんとはじめて話をするときには、
ちょっと失礼な言い回しになりますが、
色んな話をしながら、【お客さん】なのかどうかを見極めてます。
僕たちは家を売るのが仕事なので、買えないお客様と商談しても会社に損失を与えるだけです。
だから営業の立場からすると、お客さんに家の話をしながらも資金計画が成り立つかどうかが一番知りたい。
そこをクリアしないとどっちみち前に進めないんですね。
だからこそ早めに知りたい。
初対面ですぐにお客さん年収いくらですか?
って見ず知らず者に答えたくないですよね。まだその会社の家で建てるかもわからないのにって。
僕がお客さんの立場でもそう思います。
服買いにいって、店員さんに「あんた金あるの?」なんて言われりゃ
二度とくるか!ってなりますもんね笑
ただ家づくりの場合は、お客さんのご要望と予算をきっちりと
営業担当者と確認することが大切なんです。
- 年収はいくらで住宅ローンはどれくらい借りれそうか。
- 月々の返済はいくらが希望だから〇〇坪以上の提案はできないな。
などなど、実は会話をしながら頭の中でめっちゃ計算してたりするんですよ。
ちょっと言いにくい自分の年収ですが、しっかり伝えることが希望の家づくりへの近道です。
まとめ
車のローンがあるが故に希望のエリアの土地を諦めざるを得ない。
せっかくの家を我慢しないといけない。
家を買うとき、クルマの購入は少し待って下さい。
家を買ってから車を買って下さい。
そして、自分の年収をしっかりと営業マンに伝えてみて下さい。
それが夢のマイホームに向けての第一歩です。